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ネット小説第3弾。書き直し中なのよ。


by tsado13

ゆるい女(その6)

               ・・・・・・・・★11・・・・・・・・
「本当は『野戦病院』って、名前にしたかったんだけどな。それじゃあ、お客さん、来る気が起きないだろうから止めたんさ」
「姉さん、最近、ジイジの影響で、理屈ぽくなたんだって。ステフ、聞いてても、チンチンプンプンなんだよ」
「チンプンカンプンだろ。言葉は正確に覚えろよ。ステフ」


「オホン。奈津、考えるに、都会の現代人は、仕事の効率ばかりを追い求めて、人間的な心はどこかに置き去りにしてしまっている。知らず知らずのうちに、自分の心の動きにも、他人の想いにも、鈍感になってしまっている。平気で他人の心を、いや、自分の心さえも傷つけている。昔の私のアホ亭主みたいにね」
「で、奈津はさらに考える。効率優先とストレス過剰の複雑な現代仕事社会。そこで生きる都会人は、多かれ少なかれ、皆、心に傷を負っている。その傷ついた心を、心の傷の面では先輩の私達が、私達天使二人が、優しく慰めて、癒してあげるのよ。胃の中のアルコール消毒と、おいしい家庭料理と、奈津の温かな毒舌と、ステフの豊満な胸と笑顔で。ジイジ、聞いとるか?」
「聞いてるよ」
「言わば、『C&M』は、現代社会の企業戦士のための野戦病院なのよ。傷ついた可哀想な兵士達の士気を回復させて戦場に戻してあげるんだ。人間的心を取り戻してあげるのよ」
「だってさ。ジイジ、意味、わかっか?」
ジイジ、手をたたく。
「奈津、演説、終わったか。たかが、スナック・バーを経営するのに、ちょっと、その理念、崇高すぎやしないか?」
「ジイジ、たかがとは、何だ。たかがとは。腹が立った。明日はメシ抜きだ」
「そうだ。そうだ。明日はメシ抜きだ。姉さん、それだけじゃなく、反省するまでセックスも抜きにしてやれ」
「ありがたい。当分、反省なんか、しないぞ」

「そいでよ。このところ、ずっとジイジ一本主義で通してきたけどよ、ジイジがしばらくこの家から消えるんだよな。奈津、男なしで生活するなんてことは、金輪際、無理だからな。だから、いい男がいたら、適当にセックス楽しむからな。ジイジと結婚しているわけでもないんだから、不倫でもないよな。だから、ジイジもフィリピンでいい女がいたら、セックスを忘れないように、せいぜい頑張れよ」
「わかった。肉体的な面はそうしよう。つまり、セックスはお互い自由に愉しもう。でも、今まで築きあげた精神的結びつきは絶対に失いたくない。帰ってきたら、もう一度、紙切れ1枚、信じてみないか?」
「なんだよ。それ、ひょっとしてプロポーズか?」
「そうだ。奈津のいない生活は、もう考えたくない。熟年結婚、はやってるし」
「ジイジは確かに熟年だけどよ。あっしはまだ女盛りだで。悩むなあ。でも、ジイジが泣いて頼むというなら、考えてやらないこともないかな」
「奈津が見たいなら、おいおい泣いて土下座して、頭、地面にこすり合わせて頼んでもいい」
「ステフも、見たい。見たい」
「でもよ。結婚したら、車椅子の歳とったジイジのパンパースを交換することまで考えておくことも必要あるな。あっしの未来は介護おばさんかい。ウ~ン。それまでは、自由奔放に生きるからな。男遊びもたっぷりすっからな。そんでも、いいか? ジイジ」
「ノー・ジンジャーだな」
「ジイジ、まだジイジとの間接的な血の繋がりを作ること、諦めていないんだけど・・。期待できそうにないのかなあ」
「歳だからなあ。御免。無理かもしんない」
「歳を取ったときのことを考えると、一人ぼっちだと寂しいわねえ。最近は心が穏やかになったせいか、子供を産むことにあまり抵抗がなくなったみたいなんだ。ジイジのお陰だよな。だから、いい男と楽しんだ結果、妊娠したら、きっと生みたくなると思う。もう一度、シングル・マザーとして頑張ってみようかと思っているんだ」
「トラウマで傷ついていた頃を考えると大進歩だな。うれしいよ」
「そいでよ。ジイジ、子持ちの奈津でも、結婚を申し込むこむ決意はあるか?」
「あるさ。奈津の子なら私も愛せるに決まっているだろ」
「そうか、ジイジ。紙切れの話、受けてやってもいいぞ」


奈津、キッチンで、天ぷらを揚げている。リビングの食卓に、雅美を抱いたステファニーとジイジが掛けている。
「二人して野戦病院で、ナイチンゲールを気取って奉仕活動か。考えてみれば、お前ら、もともと、ないチン・ガールだぞ」
「ジイジ、意味わかんない」
「つまり、チンチンのないガールだってこと」
「うわっ、なによ、それ。ジイジ、最近、姉さんに影響受けて、下品なことを平気で言うようになってる」
「私も、そうじゃないかと自覚しているんだ。下品は伝染するんだ。悪貨は良貨を駆逐するってな」
「そうなんだよな。ステフも、下品なことを平気で言ってしまうんだ。全部、姉さんから伝染したんだからね」

奈津が、天ぷらを運んでくる。
「おいこら、そこの二人、あっしのこと、何か、言ってなかったか。鼻がムズムズしたぞ」
「相変わらず、カンの鋭い、ミス・ゲヒンだな」
「なんだ、それ」
「姉さん、アッカはリョウカをチクチクするんだよ」
「・・・・・」

「ステフ、お店が病院なら、白衣を着て、お店に出ようかな」
「それだけは、やめておけ。コスプレのお店と勘違いされる」
「パパ、コスプレのお店って、な~に?」
「コスチューム・プレーって言ってな。女子高校生やオフィス・レディの制服を着て性的サービスを提供するお店だ」
「わあ、面白そう。ステフ、女子高校生やオフィス・レディのユニフォーム、着てみたいわ」
「ステフ、お前の神経、まともじゃないぞ」
「パパ、ありがとう」
「ほめてなんかいない」
「それで、パパ。性的サービスって、な~に?」
「奈津に聞け」
「ひょっとして、姉さんがいつもパパにやっているようなことじゃない?」
「知っていたら、聞くな。カマトトぶりやがって」
「パパ、カマトトって、な~に?」
「もう、いい。ステフ、おまえのことだ」
「でも、姉さんの女子高生の制服姿、見てみたいな」
「そうだな。ジイジも見たくなった。怖いもの、見たさってあるからな」

奈津、さらに、天ぷらを運んでくる。
「おいこら、また、あっしのこと、何か、言ってなかったか?」
「ジイジがコスプレが好きなんだって。姉さんに女子高生の制服を着せて性的サービスをさせたいんだって」
「・・・・・」
「そんなこと、言っとらん」


「傑作だよな。ジイジとの出会いは、万引きなんだものな。将来の漠然たる不安、悲しみを共有する相手がいない寂しさから、心のバランスを崩していたみたいなの。衝動的に万引きをしてしまったのかな。でも、一期一会の最高の万引きだったわ。こうして、ジイジと知り合えたんだもの。ジイジのお陰で、男性不信のトラウマも克服できたようだし・・」

「雅也とママは、私が殺したって思い、まだまだ、心に残っているの。でも、ジイジと姉さんがいつもそうじゃあないって、言ってくれるでしょ。私って単純だから、最近は,ステフのせいじゃないって、思うようになっている。単純って言うの、良い面もあるのね」

「奈津は今まで付き合ったことがない種類の女性だった。奈津との共同生活で、生き方、考え方、感じ方がすっかり変ってしまった。そろそろ、雅也の愛したフィリピンでボランティア活動をしようと考えているんだ。病気になる以前の自分からの完全脱皮だ」

内野家の3人。失ったものに代る新たな人間関係を作り上げ、新たなる活動に入る時期が来たようだ。

人生は闘いだ。
自己の内部の闘い。自分の夢や理想との闘い。
闘いは充実感をもたらす。
闘いのない人生なんて、炭酸の抜けたコカ・コーラみたいなもの。
そして、闘いの舞台は、フィリピンへと、野戦スナック『C&M』へと移されていく。





               ・・・・・・・・★12・・・・・・・・
ずっと、ジイジの1本できていたのよね
愛するジイジといつでもセックスできるから我慢していたけど、ジイジがフィリピンに行ってしまった今、無性に若い男が欲しくなっているの。通りで、若いハンサムな男なんかとすれ違ったりすると、むらむらと股の間がうずくのよ。パンティーがじっとりと濡れてしまっているの。
もう我慢するのがつらいわ。我慢汁って、女性にもあるのかしら。

もう開き直ったわ。無駄な抵抗は止めることにしたの。おおっぴらに、男とセックスを楽しむことにしたの。私って、昔から、貞操観念のない、ゆるい女だったのよね。男にいつも開かれている、都合のいい女だったんだから。ジイジのいない間、以前の私に戻るだけよ。

そう心が決まった途端、気が楽になったわ。
どこで、どんな男をハントしようかと、舌なめずりしている私がいたの。本当、私って、はしたない淫らな女なのよね。ウフフフ。
若い男とできる。いい男とやれる。うれしくなってしまったわ。
さあ、男探しよ。張り切ってしまうわ。

夜の街で、やりたがっている男をひっかけるのは、割と簡単なんだけれども、精神的にもルックス的もこちらが納得できるような男があまりいないのよね。私、好き者でも、誰とでも見境なくってわけにもいかないのよ。裸と裸でお互いの汚れている部分も舐め合わなきゃいけないんだものね。私、これでも、男の好みにはうるさいのよ。嫌いな男は、触るのも嫌、一緒に息するのも嫌だもの。


週末になると、駅に行く途中のテニスコートで若くて爽やかな感じの男達がいつもテニスに興じているのよ。その姿を見て、誰か一人、欲しくなっちゃっていたの。抱いて可愛がってあげたい感じの子がいるのよ。アディダスの真っ白いテニスショーツで走り回る男の股間をじっと見つめて、ペニスを啜ってあげている自分の姿なんかを想像しちゃっているの。そんなとき、私って、いやらしい、因果な女なんだと嫌悪感が湧いちゃっていたわ。でも、持って生まれた資質なのよ。しょうがないわよね。

涎を垂らした男達は杉並区のテニス愛好会に属していると、コートの管理人から聞き出したの。
善は急げよ。そこで、ステフを誘って、その会に一緒に入会したの。ステフには、中年女性の体力作りを前面に押し出して、説得したわ。二人でその会の定例会に出ると、学生を中心に、若いスポーツマン志向の、女をあまり知らなそうな男が結構いたのよ。うれしくなっちゃったわ。
でも、ステフは騙せないわね。
「怪しいな、姉さん。体力をつけるんじゃなく、男探しが目的なんでしょ。姉さんにとっては、テニス愛好会じゃなくて、ペニス愛好会なんじゃないの?」
「ちっ、ばれたか。お前、相変わらず、勘だけはいいな」
「急にテニスだなんて、おかしいと思ったわ。若くていい男が大勢いるんだもの。ピーンときたわよ。目的は、テニスじゃなくて、ペニスよね。ウフフ。私も、この会で、ペニス2、3本、調達したいな。姉さんとかぶらないようにするから、いいでしょ」
「そんなこと、個人の自由だろ。5本でも6本でもどうぞ、どうぞ。気が済むまで味わいなさいな。でも、このこと、ジイジには内緒よ。口では強がっているけど、すごく妬いてしまうのがわかるもの。私がやりたいとき、傍にいないのが悪いのよね」
「でも、ステフ、私に雅美を押し付けて、週2、3回、前のお店のお客さんとデートしているんじゃないの?」
「一応、セックスの方は満足しているんだけど。皆、50を過ぎたおじさんばかり。すぐイッてしまうし、淡白なの。かなり物足りないのよ。長い時間、ねちっこく、激しく攻められたいわ。お小遣い、いただけるから、まあ、いいんだだけれど、私、すごく気を使っちゃうの。たまには、若くて威勢のいいお兄さんと私のペースで自由気ままにやりたいわよ」

私、形から入るタイプなの。
テニスラケット、テニスバッグ、ピンクのテニスシューズ、テニスウェアとして、ノースリーブのタンクトップとレギンス。
新しい物、買い揃えたわ。あっと言う間に10万円の出費になっちゃった。でも、新しいペニスの獲得のためと考えれば、安いものよね。

定例会で、いやらしくない程度に面通しだけはしておいたわ。私が股間を舐めてあげる妄想をいだいた細身のイケメンは伊藤君。長身でセンスのいいスポーツマンタイプは遊佐君。筋肉質で胸板の厚いイケイケタイプは木村君、皆、1キロ程、先にある明蹊学院大学の新入生であることが判明したわ。

でも、テニス方は遊佐君以外は、皆、初心者レベル。私とそんなに変わらない感じ。そこで、伊藤君のプレー中、少し挑発的に声をかけたのよ。
「まだまだねえ。見られたもんじゃないわ。私よりも下手なんじゃない?」
「そんな言い方、ムッとするな。4月に大学に入るまで、ずっと受験勉強に打ち込んでいたんで、スポーツなんか全くやったことなかったんです。体育会系の部に入る器でもないし、遊び半分で、テニス同好会に入っただけですよ」
「遊び半分じゃ、進歩しそうもないな。私、高校の時、バレーの選手だったのよ。全国大会に出場したことにもあるよ。体力だけには自信があるんだ」
「うわっ、凄い。軟弱な俺、鍛えて下さい。お願いします」
「でも、私もテニスは始めたばかり。お互いに、切磋琢磨して、レベルを上げていきましょう」
「そうですね。よろしくお願いします。あっ、そう、そう、僕、伊藤聡と言います。サトシと呼んで下さい」
「サトシ君、おばさんは遠藤奈津。多分、君より10歳以上は上だわね。でも、ナツって呼び捨てにしていいからね」
「とんでもない。奈津さん、そうはいかないですよ。でも、同じくらいの女の子だと、意識しちゃって、うまく話せないんだけど、奈津さんだと気楽に話せちゃう。安心してしまうのかな。少し甘えたいなあ」
「どんどん甘えていいわよ。私、君みたいな若い男、好きだもの。何でも相談して」
「これから、メキメキ力をつけていく予定です。まず、私と一試合してください。お互いの今の力を確認しましょう」
「望むところよ。おばさんだと思って、甘くみるなよ」

試合は実力伯仲。取ったり取られたり。夢中で白球追う過程で、すっかり心も打ち解け、信頼感、仲間意識が芽生えていたかな。ここまで来たら、ペニス獲得までもう一息よ。試合の方は花を持たせてあげたわ。

すっかり心の距離が近づいたところで、練習の後、明るく健康的に、コートの傍のレストランで、一緒にお食事を楽しんだの。
もちろん、男を探しているなどとはおくびにも出さず、増え気味の体重を元に戻すまではテニスを続けるんだと、秘密を打ち明ける風に、話したのよ。


少しお酒が入ると、やっぱり、男よね。やりたいオーラが出てきたのよ。
「レストランじゃなくて、一度、奈津さんの手料理を食べてみたいなあ」
「あらあら、いつでもご馳走してよ。今度、皆で一緒に我が家に遊びに来てよ」
「は~い。練習が終わった後、土曜日の夜から泊まりがけで、ゆっくり行っていいですか?」
「もちろんよ。手料理だけでなく、他の方もご馳走してよ」
「えっ、 他の方って、何ですか?」
「そんなこと、私の口から言えないわよ。想像して。作ったものではなく、もう出来上がっているもの」
「それ、俺の思っているものだったら、すっごくうれしいです。奈津さんの家に伺うのが、すっごい楽しみになりました」
「受け入れ態勢、もうすっかり出来上がっていてよ。私も楽しみよ」

「ところで、サトシ君、今、お酒飲んでいるけど、君、あきらかに未成年よね」
「すいません。まだ18歳です。見逃してください。僕、早く大人になりたいんです。僕を鍛えてください」
「まかしておけって。ガンガン、鍛えてやっから、さあ、もう一杯いくぞ。今の分、飲んじゃえよ」

サトシ君、本格的に、お酒を飲んだことがなかったみたい。ベロンベロンになって、私の肩にしなだれかかってきたのよ。
「奈津さん、酔っ払ってしまいました。始めての経験です。で、で、もう一つ、始めての経験、してみたいんです」
「あら、何かしら。できることなら、協力するわよ」
「実は、僕、僕、筆下し、まだなんです。もう大学生なんです。今夜にでも、下ろしちゃいたいなあ」
「なんだ。そんなことがして欲しいの。いいわよ。協力してよ。奈津、サトシ君の始めての女になってあげる」
「でも、セックスのやり方、エロビデオで見たくらいで、ほとんど、わからないんです」
「大丈夫よ。奈津が懇切丁寧に指導するわよ。でも、飲み過ぎだな。立つかな? それが心配よ」

気がついたら、近くの連れ込みホテルで、抱き合っていたの。
始めは、立たなかったわ。でも、淫らなキスをして、お互いの身体を舐め合っているうちに、二人共、眠っちゃったの。
でも、若いのね。明け方になったら、立派に立っていたのよ。朝10時にホテルを追い出されるまで、ギンギンに交わったわ。サトシ君、二度、出したのかな。私は、三度、イカされたのよ。
とにかく、無事、筆下し成功。性交も成功よ。
サトシ君、晴れやかな顔をして、帰って行ったわ。私、良いことをしたのよね。爽やかな下半身して、帰ってきたわよ。
久しぶりの若い子との、激しい生セックス、最高に心地よかったわ。
その夜は熟睡できたのよ。

テニスで汗をかいた後、ペニスで汗をかくのが習慣になっちゃったのよ。気きがついたら、駅前のホテルの常連になっていたわ。
ステフと二人のときはテニス愛好会とは言わず、ペニス愛好会と言っているのよ。
ステフも、木村君と遊佐君の二人と付き合っているみたい。駅前のホテルの部屋から3人が一緒に出てきたのにすれ違ったの。さすが、あきれて、言葉が出てこなかったわ。サトシ君と二人で、知らない振りをしちゃったわ。二人と付き合っているというから、セックスは、当然、別々にやっているとのかと思ったわ。そう思うのが常識的よね。なのに、3Pと言うんだっけ、なんと、二人を相手にして、一緒にやっていたんだ。
ステフって、本当に、私に輪をかけた好き者なんだから。
# by tsado13 | 2011-10-25 16:32 | ゆるい女

ゆるい女(その7)

               ・・・・・・・・★13・・・・・・・・
ジイジがマニラでボランティア活動するつもりなんだって。妻と息子への贖罪の意味も込めて、他人のために尽くすんだって。気合が入っているそうよ。負けられないわ。私もこの東京でボランティア活動することにしたの。
でも、何をどうしたらいいのか、さっぱりわからないの。心の弱っている人、身体の不自由な人を助けられれば、いいのよね。
まず、身体障害者のサポートができるように、ホームヘルパーの資格を取ることにしたの。私、こうと決めたら、一直線なのよ。努力家なんだから。
そこで、ホームヘルパー2級の資格をとって、早速、区のボランティアセンターと、近くの民間ヘルパー派遣業者に登録したわ。
早速、在宅介護の仕事が入ったのよ。
私の優しい心と明るい性格と頑健な身体で、心身の弱っている人を癒してあげるんだから。ジイジと同じ、気合いが入ったわよ。

最初に紹介された介助者は、16歳の志郎君。
先天性脳性麻痺で、痙性四肢麻痺、歩行不能、日常生活動作不能だそうよ。と、言われても、よくわからなかったよ。
幼い頃から手足が不自由で、いつまでたっても首が座らず、手足や顔が不随意に動くのよ。ほとんど歩けないし、言葉もうまくしゃべれないそうよ。
食事から排泄までの、全介護なんだって。


「思い切って、お願いしちゃおうかしら。貴女、私と同じ匂いがするわ。以前、お下の方の仕事、していませんでした?」
「あら、見破られちゃった。私、男のペニスをしごいたり、しゃぶったりして、射精に導くお仕事、3年ほどしていましたわ」
「同類には、同類が分かるのよね。私、そういうヘルパーさん、捜していたの。色気づいた志郎のブツをしごいてくださらないかしら?」
「もちろん、喜んで、射精介助してしあげますわ。よろしかったら、セックスの手ほどきをしても、いいんですよ。私、セックスボランティアを志していますの。性で困っている方をお助けしたいの」
「あら、よかった。助かりますわ。セックスの方は、志郎の様子を見ながら、望むようなら、してくださないかしら。もちろん、特別手当を出しますわ」


「こんにちわ。志郎君」
「私、ヘルパーの遠藤奈津です。よろしくね」
志郎君、ニコッ笑って、挨拶してくれるが、勝手に首が動くようで、あらぬ方向を向いているの。可愛い子なんだけれども、顔が歪んでいるのが可哀想。
部屋を掃除し、ベッドを整頓していると、車椅子の上で、盛んに何か言いたそうにしている。顔を真っ赤にして、しばらく下を向いていたわ。やがて、辺りに臭い匂いが広がってきたの。ピーンときたわ。ウンチしたいのに、言えなくて、おもらししたのね。
「僕、僕、もらしちゃった。ごめんなさい」
聞き取りにくい発音で、恥かしそうに言うのよ。
「いいのよ。いいのよ。誰もが、我慢してたりすると、ウンチが勝手に出ちゃうのよ。奈津も、今朝、食事中だったんだけど、お腹が痛くて、我慢できず、トイレに駆け込んだわ。口の中のごはん、まだ噛んでいたけれども、ブリ、ブリ、ブリッって、すっごい音。食べるのと出すのを同時にしちゃったのよ。すごいでしょ。臭い匂いの中で食べるってのも、妙に快感なのよ。すごく太いウンコ、3本も出ていたわ。狭いトイレ、臭くて、臭くて、鼻がひん曲がりそうだった」
「僕も、食べながら、ウンコ、出してみたいな。奈津さんって、素敵だな。天衣無縫って、いうか、常識に全く左右されないんだもの」
「あら、あら、あら、またお腹が痛くなってきた。やばいぞ、やばいぞ。ウワッ、ウワッ、ワッ、またウンコが出そう。志郎君、奈津がウンコする姿、見てみない? ウンコへの抵抗感、無くする訓練よ」
「ウワ~オッ、見たい、見たい、すっごく見たい。奈津さんのウンコを出す姿、観察してみたい」
「漏れる、漏れる、ちびる、出た!」
ブリ、ブリ、ブリ、ブッファ、今度は棒状ではなく、液状のウンコが飛び散ったのよ。便器の中は焦げ茶色の下痢便で悲惨な情況。
「ウワッ、すっきりした。でも、志郎君、ウンコ、かからなかった?」
「大丈夫。でも、奈津さんのウンコの臭さに気が遠くなりそうになりました。兎に角、すごい迫力。奈津さんのウンコ光景、見ちゃったら、僕がするウンコなんて、可愛いものですよね」

「志郎君、私、付き合うから、毎朝、決まった時間に、二人で、ウンコする習慣つけようよ」
「まだ、ちょっと恥ずかしいな」
「馬鹿ね。ウンコをしない人間なんて、いないのよ。恥ずかしいことなんか全くないの。そうね、希望すれば、志郎君に奈津のウンコ姿、何時でも、見せちゃうぞ。見られるって、結構な快感で、癖になりそうなの」

「でも、この次は、志郎君が、私にウンチング・スタイル、見せるんだぞ」
「ウン、僕も見せたくなってきている」
「ウンチはな。オシッコと違って、腹圧を高めるため、いきまないと、スムーズに出ないからな。ビリ、ビリ、ビリでも、ブッ、ブッ、ブッ、ブフォッでも、壮絶な音も楽しむんだぞ。出しちゃったら、スッキリして、気分爽快なんだから」

二人で、毎朝、それぞれのウンチング・スタイルを見せ合い、便器に溜まったそれぞれのウンチの色、柔らかさを検討して論評し合っているうちに、いつの間にか、志郎君のウンチに対する嫌悪感がなくなり、ウンチをするのが恥かしいという思いもなくなっていたのよ。
「志郎君と私は、もう、ウンチの仲よね。もう何でも隠しだてなく話せるわね」
「奈津さんと僕、ウンチの仲か。その表現、すっごく気に入ったな」


「志郎君、ウンチで汚れたブリーフ、洗濯して干しといたわ。次は、志郎君のチンチン周りの清浄よね」
志郎君のチンチン、ふぐり、肛門を、濡れたタオルで拭いているうちに、チンチンが固くなってきちゃったの。いよいよ、射精介助のときよね。今まで、私、何千本としごいているから手馴れたものなんだけど、介助と名がつくだけで、特別な感情が押し寄せてきたわ。気合の入り方が違っていたの。
「志郎君、いよいよ。精液を噴出させるわよ。天国訪問のお時間よ。ところで、手でシコシコ、しごくのがいい? それとも、お口で、シュッパシュッパするのがいい?」
「実は、ママには、秘密にしているんだけど、ミドリ姉ちゃんに時々、手で出してもらっているんだ。僕がマスターベーションできないのがわかるから、可哀想に思ってくれているんだよね」
「あら、あら、弟思いの、素敵なお姉さまね」
「だから、まだ経験したことのない、お口シュパシュパがいいな」
「よっしゃ、奈津ね、舌の使い方がうまいって、男共によく言われるのよ。奈津の技巧、存分味わって。たちどころに、昇天するから」

いきなり、チンチンを咥えたりなどしないわ。太股の付け根を、金玉を、肛門周りを、強く弱く、横舐めしたり縦舐めしたりして、焦らしながら、じっくりと身体に刺激を与えていくのよ。
それからよ、咥えるのは。
そっと咥えて、舌を回すように動かして、チンチンを舐めるの。

口の中で、舌を動かしながら、志郎君の顔を観察していると、感じている按配がわかるのよ。
チンチンを握りながら亀頭の先端部分を舌先でチロチロ舐めたり、張り出したカリの部分を強めにベロベロ舐めたり、チンチンの裏筋を緩急をつけて舐め上げたり舐め下ろしたり、チンチンの付け根とアナルの中間にある「蟻の門渡り」というところも感じるところよ。変化を付けながら舐め舐め行動を持続するの。
とにかく、フェラで大切なのは、唾液をたくさん出すことと、舌を休みなく動かすことよ。
イカせたいなら、やっぱりバキュームフェラね。口にチンチンを根元まで含み、口全体で吸うのよ。
口をすぼめて、口の中でチンチンを締め付けるような感じで強く吸い上げていくの。上げていくときには、チンチンを握った手も一緒に使いながら、口はバキューム状態でピストン運動するの。
最後は亀頭の先まで強く吸い上げ、「シュッポン」って音を立てながら離すのよ。

「奈津さん、最高です。ミドリ姉さんの手こきとは比較にならないくらい、気持ちがよかったです。あまり快感に、身体が痺れています」
「だろう。プロとして、3年、修業したんだからな」



「奈津さん、ママに内緒ですが、お願いがあるんです。僕、この際、どうしても、本番、やってみたいんです。女の人のあそこに入れてみたいんです。これだけは、ママにも、姉ちゃんにも言えなかったんです」
「ママね。そんな志郎君の気持ち、わかっているみたいよ。そうね。そろそろ、セックスの練習、してみようか。これから、志郎君。いろいろな女性とセックスしてみたいんでしょ。男の子なら、当然の欲求よね」

手がひん曲がっている志郎君とのセックス。もちろん、私が上になる騎乗位が中心よ。私が前を向いたり後ろを向いたり、グルッと一周したりして、変化を持たせると喜ぶのよ。側位でハメやすい体位などもしてみたわ。ベッドや椅子などでシチュエーションを変えて、後背位や、座位や、結構アブノーマルな体位にも挑戦したわ。ベッド脇の椅子の上で対面位になり、志郎君の上でバンバン跳ね飛んだりもしたんだから。

私のあそこへのディープキスも、私の豊満な乳房、お尻へのリップサービスも、ベッド脇の椅子に座っている志郎君に身体を寄せてあげれば、結構、キャアキャア、奇声を上げながら、愉しんでいたわ。

「僕、こんな風に、えげつなく、楽しんじゃっていいのかな?」
「私達は石ではないのよ。障害者でも性的欲求はあるのよね。同じ人間なんだから」
「セックスは生きる根本よ。セックスは人間の当然の欲求。できないなんて、思い込んではいけないわ。障害者のセックスをタブー視する奴がいても、気になんかしちゃ、ダメ。逆に、反抗して、どんどんやっちゃえば、いいのよ」
私は、セックス・ボランティア。性の介助に燃える女よ。
志郎君が女性とセックスするのを、これからも応援するわ。


「さあ、今度は、私が全身リップする側よ。ベッドの上に横たわって。志郎君のすべてを舐めちゃうんだから。でも、気持ちのいいところは、ほとんどすべて、もう舐めているのよね。これから、お尻の穴をはじめとする穴という穴、脇の下辺りを舐めようかな。まだだったよね」

「というか、私、志郎君と、まだキスをしてなかったわよね。ロマンチックなキスから、ベロベロベチョベチョの淫らキスまで、経験してみようか」
「実は、奈津さん、僕、年上なんだけど、好きな女の子がいて、キスは、時々、しているんです」
「へえ、意外だった。じゃあ、キスは却下ね」
「でも、でも、すごく言いにくいんですが、僕、いろいろな女の人とキスしてみたいんです。奈津さん、僕とキスしてください」
「そうね。いろいろなキスを経験するのも、いいことよ。奈津のキッス、たっぷり味わうのよ」


「奈津さん、キスのイメージが、すっかり変わりました。今ままでのキス、口と口を合せ、ちょっと吸い合うだけのおとなしいものだったんです」
「志郎君、今度、彼女に会った時、いきなり、ベロベロキス、しかけちゃ、駄目よ。少しずつ、淫らな方向に持っていくようにするのよ」

ウフフ、私、優れたセックス・ボランティアになる素質があるみたい。性の介助に燃える女よ。
でも。ちょっと、語弊があるみたい。
志郎くんのような純真で未熟な若い男に身体を合わせると、本当に燃え上がっちゃうのは私の身体の方なんだから。因果よね。ウフフ。
 
# by tsado13 | 2011-10-25 16:27 | ゆるい女

ゆるい女(その8)

               ・・・・・・・・★14・・・・・・・・
ママの経営するソープランドの売れっ子の河村春香と、僕の姉の大森ミドリは、現在、花の19歳。中学のときからの知り合いで、大の仲良し。二人共、教師に反抗的で、クラスのワル仲間の中心的存在だったんだって。
ハルカとミドリ、共通点が多いんだ。母親がシングルマザーで父親がいなかったし、美人なので男の子に持てまくっていたし、勉強はほとんどしなかったのに成績は良かったし。

高校時代、姉は、校則違反の超ミニスカートのヘソ出しルックで登校していたが、それを教師にチクったクラスの優等生の女の子に復讐したんだ。
ハルカと二人で、その子のスカートをめくって、大勢の男の子達の目の前でパンティーを剥ぎ取り、尻だしルックで廊下を歩かせ、仕上げに学校の池に突き落としんだって。

家が金持ちで、美人であることを鼻にかけたクラスの女の子が、ハルカの天然パーマを馬鹿にしたんだ。確かに艶やかなロングヘアーを持っていたのだけれども、容姿を傷つけられた女は、やはり復讐の鬼に変身するだってな。怒りくるったアキノは、なんと、ミドリに手伝ってもらって、その子の自慢の素敵なロングヘアーを野暮ったいショートヘアーにカットにして、大泣きに泣かせたんだってさ。それだけも、怒りが収まらず、やはり男の子達の見ているところで、パンティーを剥ぎ取り、女性器のビラビラが見えるようにアンダーヘアをグチョグチョに切ったんだそうだ。
てなことなどで、一緒に何度か停学をくらったんだそうだ。

いつもつるんで行動していたためか、二人は、思考回路も似ていて、処女を失ったのも、ほぼ同じ時期だったらしい。
放課後、やはりつるんで、校舎内の部室でも、学校の屋上でも、近くの河原でも、男共とバンバンはめまくり、学校に、教科書は忘れてもコンドームだけは決して忘ないというのが、二人の間の矜持だったらしい。
気軽にやらせてくれるので、男の子達の人気は抜群。教師たちも、二人には相当に気を使っていたそうだ。


ミドリ姉さんに大学生の彼氏ができて、3人で、夜遅くまで繁華街を遊び回り、最近は、深夜を過ぎてから、僕の家に皆で泊まって行くことが多くなったんだ。
ママのユキは、仕事だけでなく、若い男との遊び歩きも近頃は忙しくなっているようで、朝、明るくなってから家に帰ってくるんだ。
ミドリ姉さんのベッドは、姉さんが彼氏と一緒に寝るんだ。寝込む前に一発はめるのがいつものスタイル。
あの落ち着いた、冷静な姉さんが、上になったり下になったりして、ベッドを大揺れに揺らし、大声で吠えまくり、わけのわからない悲鳴を上げて泣き叫ぶんだ。俺、びっくりして、心臓がドッキドッキさ。でも、ハルカ姉ちゃんが教えてくれたんだ。二人がやってるのはセックスという行為で、それがとんでもなく気持ちがよくて、とても愉しいことなんだと。
俺、セックスに興味を持ったけど、俺みたいな身体じゃ、できないんじゃないかと、半ばあきらめていたんだ。

ハルカ姉ちゃん、ソファーに座って、二人の行為を眺めていたみたいなんだけれど、セックスが佳境に入る頃、行き場がないので、同じ部屋の、少し離れたところにある僕のベッドにもぐりこんでくるんだ。ハルカ姉ちゃん、何故か、素っ裸の熱い身体でになっていて、俺をギュッと抱きしめてくれたんだ。そのとき、自然と口と口を合わせてを吸い合っていたような気がしていたんだ。少し息苦しかったけれど、ハルカ姉ちゃんの裸の肌に触れ、唇を合せるのは、素晴らしい快感。いつの間にか、ハルカ姉ちゃんと一緒に寝るのを心待ちにするようになっていたんだ。とりわけ意識などしたことがなかったのに、ハルカ姉ちゃんのことが好きになっていたんだ。

「ハルカ姉ちゃん、僕、姉ちゃんのこと、大好きになってしまいました。最近、姉ちゃんのことばかり、考えてしまいます。これって、恋って、言うんですか?」
「そうね。恋なのかもしれないね。私も、志郎君のこと、大好きよ」

朝、起きてから、勇気を振り絞って、言ったんだ。
「僕、眼をじっと見合わせながら、ハルカ姉ちゃんとキスがしたくてたまらないんだ。お願い、僕と真剣にチュッチュしてください」
「そうか、寝ているとき、それとなく口と口を合わせていたけれど、まだ、本格的にキスをしたことがないのよね。よっしゃ、今日は、気合を入れて、チュッチュしようか」
僕、奈津さんに習った、唾液を交換しながらのキスを、早速、実践したんだ。
「うまいわね。驚いた。志郎君、誰に教えてもらったの?」
「最近、よく来てきてくれる、ヘルパーの奈津さんだよ。優しくて、何でも教えてくれるんだ」
「へぇ~、で、他に、どんなこと、習ったの?」
「ママやお姉ちゃんに絶対に言わないでよ。え~とね。全身リップの仕方とか、女の人のオマンコへのキスの仕方とか、それから、セックスの仕方とか」
「すごい! それって、女の人を悦ばせる全てじゃない。ねえ、ねえ、志郎君、それ、うまくできるかどうか、私にやってみない?」
「する。する。する。僕、ハルカ姉ちゃんにやりたくて、やりたくて、たまらなかったんだ」

「ねえ、ねえ、私のピーンと張っている乳首と、ベチョベチョに潤っているオマンコ、舐め回してくれないかな。私、今、すごく、そうされたい気分なの」
「ワ~オ、うれしいな。僕、ベッドの脇の椅子に座った方がいいんだよ。そこだと、お姉ちゃんのおっぱいにも、脚を開いてくれれば、お姉ちゃんの割れ目にも、たっぷりキスができるんだよ」
「そうね、今度、その奈津さんに、君とのセックスの仕方、聞いといた方がいいみたいだな」


ハルカ姉ちゃんには、アキノという15歳の知的障害の妹がいるんだ。両親は既に亡くなっているから、たった一人の肉親。ハルカ姉ちゃんが面倒を見るしかないんだ。
昔の言い方だと、精神薄弱。悪い言葉で言うと、知恵遅れとかノータリン。
お金の計算がほとんどできず、読んだり書いたりすることも苦手なんだ。社会生活を送る上で、一人だと、困ることがたくさんあって、ハルカ姉ちゃん、手を焼いているんだ。コンビニに買い物に行かせるのも、心配なんだそうだ。


ママの配慮で、ハルカ姉ちゃんとアキノが、今、僕の家で暮らしているんだ。ミドリ姉さんと僕の部屋の隣りの部屋なんだ。いつもドアを開けているから、車椅子を脚で蹴ったりして、僕一人でも、なんとか行けるんだ。ハルカ姉ちゃんとアキノの着替えのときを狙って、そっと忍び込むんだ。僕、ミドリお姉ちゃんの裸を見ても何にも感じないのに、二人の裸を見ると、何故か、チンポコの辺りがボワッと熱くなるんだ。魔法にかかったように幸せな気持ちになるんだ。アキノは、俺のいるのを知っていて、スッポンポンの全裸で、わざと大胆なポーズをとってくれるんだ。

二人を家に住まわせる点については、ママの深謀遠慮があるみたいなんだ。
現在、ソープランド「オオモリ」のナンバーワン・ソープ嬢と言っていいハルカをお店の後継者として、育てたいみたいなんだ。頭もいいし、できたら、僕と結婚させたいらしいんだ。
「志郎、ハルカお姉ちゃんのこと、好きみたいね」
「大好きだよ」
「もし、ハルカお姉ちゃんがお前と結婚したいと言ったら、どうする?」
「結婚したら、好きなときにセックスできるんだよね。そうなったら、最高だもの。僕、結婚する。する。絶対、する」

同じ障害者というわけだからでもないのに、アキノは僕の言わんとすることをすぐ理解するんだ。だから、アキノと出歩くのは、ママとより、ミドリ姉さんとより、気が楽なんだ。
アキノは考えることは苦手だけど、体力は有るんだ。僕の車椅子をどんどん押して、コンビニでも、公園でも、俺が望むところ、何処にでも行ってくれるんだ。俺の頭とアキノの肉体が一緒になれば、健全な人間が一人出来上がるんだ。だから、どこに行っても困ることがないんだ。
本屋に寄って、大人用のエッチなフォトマガジンをめくっていても、アキノだと何にも気にしないですむ。俺がすごいと思ったハメハメ写真など、見せてやると、アキノ、眼を輝かせて覗きこみ、ニコッと笑うんだ。可愛いったら、ありゃしない。
「アキノもこんなこと、やってみたいか?」
「う~ん、わからない。でも、志郎お兄さんとなら、やってみたいな」
「そうか、今度、二人だけで、誰にも邪魔されず、ニャンニャンしようか」
「うん、する、する」

ママはアキノを可愛がっている。というより、女中代わりに、使っているだ。面倒な力仕事は、最近は、アキノにさせることが多いんだ。嫌な顔一つせず、言うことをどんどんこなすアキノは実に重宝。可愛がるわけだ。

ハルカ姉ちゃんは、気が向いたときだけ、俺とセックスしてくれるんだ。でも、外に彼氏ができたみたいで、最近、冷たいんだ。全くお呼びがかからなくなったし、帰ってこない日も多くなったんだ。

でも、日々、俺の性的欲求は高まる一方。
セックスしたい。セックスしたい。セックスがした~い。
で、目が向いてしまうのは、夜、隣りの部屋に一人でいるアキノなのは、自然の流れだよな。アキノも、とろい感じを除けば、ハルカ姉ちゃんに負けないくらい、セクシーな美人なんだぜ。

アキノの部屋で、アキノにエロ写真雑誌を解説しながら、一緒に見ているときだった。チンポコの方が大きくなって、訴えかけていたんだ。やっちゃえ、やっちゃえ、やっちゃえって。
アキノ、敏感に感じ取って、俺のブリーフを下ろし、チンポコ、摩ってくれたんだ。さらに一回り大きくなって、もう発射用意万端。
「アキノ、もう、出すしかない。ちょっと、俺の部屋まで一緒に付き合ってくれないか」

俺は、アキノに、ミドリ姉ちゃんのコンドームの隠し場所の引き出しを開けさせて、まだ未開封の1ダース入りの箱から、3個のコンドームを取り出させ、アキノの部屋に戻ったんだ。
「アキノ、今日こそ、それを使って入れたり出したりしようぜ」アキノは実にうれしそうに、俺に抱きついてきたんだぜ。

ハルカ姉ちゃんと俺とのセックス現場を何度も、じっと見つめていたんだ。出し入れの要領は分かっている筈。
アキノ、俺の身体を抱いて、ハルカ姉ちゃんのダブルベッドに移すと、クチャクチャの笑顔で、俺のチンポコにコンドームをはめてくれたんだ。

まだ、処女なんだよな。不安な顔をして、聞いてくるんだ。
「志郎お兄さん、これから、どうすれば、いいの? アキノ、始めてだから、よく分からないの」
「まだ、アキノのあそこ、濡れていないと思う。俺の口の前に、お前のあそこを持ってこい。ベロベロに舐めてやる」
「わかった。お兄さんとセックスするのが夢だったんだ。うれしくて、うれしくて、涙が出てきたわ」

それからが修羅場さ。アキノ、ギャンギャン泣き叫びながら、俺の上で、凄まじい勢いで動き回るんだ。俺が今まで経験した一番激しいセックスだったかもしれない。その日、俺は、続けて3度、出したことだけは記憶している。何度か、アキノが、俺の部屋に、コンドームを取りに行ったんだから、もう少し、出していたのかもしれない。
とにかく、二人は、全裸で抱き合って、死んだように眠っていたらしい。
明け方、ハルカ姉ちゃんに、揺り動かされて、やっと、眼を覚ましたんだ。
「お前達、ちゃんとコンドームつけて、やったろうな。それだけが心配だ」
「お姉ちゃんのやり方、よ~く見てみていたから、大丈夫よ。使ったコンドームも、お姉ちゃんがやるように、きっちり結んで、テーブルの上に並べてある」
「おい、おい、おい。お前達、6発もやったんかい。すごい。疲れたろ」
「ぐったりして、もう動けない。お姉ちゃん、お願い、今日は、私のベッドで寝て」

それから、アキノとの蜜月の時間が、ずっと続いている。アキノとの濃密な時をはさみながら、通信制高校の勉強も意欲的に続けていたので、期末試験に好成績を残すことができたんだ。この分だと、卒業時に大学への推薦ももらえるかもしれないな。
濃密な性交と濃密な勉学、相反しないんだぜ。場合によっては、相乗効果も発揮するんだ。先入観で、物事を見てはいけないぜ。


ハルカとアキノ、俺との身体の上手な交え方が、今一、わからない。そこで、セックスボランティアの奈津さんの指導を受けることになったんだ。
「百聞は一見に如かずよね。口で説明するより、これから、志郎君との激しいセックス、お見せするわ」
奈津さん、しばらくセックスしていなかったみたいで、燃えるわ。燃えるわ。類焼しそうなものがあったら、すぐに、火が移っただろうな。

俺と奈津さんの燃えるセックスを観戦したことで、アキノ、俺とのセックスの勘所をつかんだようなんだ。快感の得方、快感の与え方を理解したんだって。アキノって、セックスに対する直感的能力が先天的に優れているんだ。その感性たるや、癒しの女神が乗り移っていると思ってしまうんだ。

俺とアキノのセックスに弾みがついた。
奈津さんの火が燃え移ったのか、アキノ、火の玉女となり、セックスの度、大炎上するんだ。愛くるしくて、情熱的で、思い込みが一途で、俺の心を狂おしく乱すんだ。セックスを終えた後の天使のような笑顔は、愛おしいったら、ありゃしない。
この頃は、アキノを恋人と考えていたんだ。

今夜も乱れるわ。乱れるわ。あの愛くるしいアキノが、呪われた魔女に変身。狂気の眼差しで迫ってきて、乱れまくるんだ。アキノの隠れている一面を見たような気がして、アキノを一生、守らなければいけない、いや、アキノに尽くさなければならないと思っている。


ハルカ姉ちゃんは、彼氏とやるときは、ピルを飲んでの生出しだった。必然的に、アキノもピルを飲んでの生出しに移行した。いっそうの快感を味わえるようになり、ピルを魔法のお薬だと言い、ピルを飲む時は、両手を合わせてから飲むんだ。ピルの信望者となって、コンドームの存在すら、忘れてしまっていた。

アキノには、ピルの飲み方がよく理解できない。で、ハルカお姉ちゃんが飲む時、一緒に飲んでいたんだ。


アキノ、予定日から2週間以上、過ぎてもメンスがこないんだと、深刻そうに、俺に相談してきたんだ。俺、女の身体のことなんて全くわからない。メンスって、生理のことで、月1回、女のあそこが出血して、その時はセックスができないってくらいの知識しかなかったんだ。
身体がだるく、吐き気がして、胃がもたれ、トイレに駆け込んで、何度もゲー、ゲー、吐いたいると聞いて、病気なのかと、思ったんだ。
乳房が固くなって痛いし、ちょっとしたことにもイライラするんだと言われ、仕方無く、ママに相談したんだ。ハルカお姉ちゃんの持っていた妊娠検査薬を飲まされ、陽性反応が出たんだ。あわてて、ママが、産婦人科に連れていったさ。医者から、妊娠2ヶ月と宣告されたんだ。
アキノ、事の重大さがわからず、へらへらしていたら、青い顔したお姉ちゃんに怒鳴られたんだ。
「お前ら、ちゃんとコンドームつけて、セックスしてたよな」
「お姉ちゃんと一緒にピルを飲むようになってからは、コンドームなんかつけたことないよ」
「ピルはちゃんと飲んでいたよな」
「お姉ちゃんと飲んでいたでしょ」
「この前、私が彼と香港エッチ旅行したとき渡した5錠、毎日、ちゃんと飲んでたよね」
「えっ、毎日、飲むんだったの。アキノ、一度に、全部飲んじゃったよ」
「それよ、それ。あちゃあ、説明不足だったな。ゴメン」


堕ろすことも、ママとお姉ちゃんは真剣に考えたみたい。
「アキノ、お腹の赤ちゃん、堕ろそうか」
「オロスって、どこにオロスの?」
「どこなのかな。大根おろしみたいにオロスのかな」
「えっ、すりつぶすの?」
「まずい。冗談を言ってる場合じゃ、ないな。アキノ、真剣に聞いて。オロスって、赤ちゃんを生まれてこれなくすることなの」
「それって、赤ちゃんを死なせるのよね。嫌だ。嫌だ。そんなの、絶対に、嫌だ。赤ちゃんが可哀想!」
アキノ、大泣きして、涙が止まらない。食事も取らず、いつまでも、いつまでも、泣き続けているんだ。
その様子を見て、ママも、ハルカ姉ちゃんも、子を産ませるしかないと、判断したようだ。

「知的障害が遺伝じゃないって、わかったんだし、赤ちゃんを殺すことはないわね。産んでもらおう。アキノの気持ちを踏みにじるなんて、とてもできやしないわ。手が空いたときは、私も、赤ちゃんを一緒に育てるわ」
「ママも、できるだけ、育児協力するわ。でも、アキノって、独占欲が強いから、赤ちゃんに触らせてくれないないかもしれないわね」
赤ちゃんを産むことになって、アキノ、大喜び。俺も、実は、すごくうれしかったんだ。でも、赤ちゃんを抱いてやれないことを思うと少し複雑だったかな。でも、赤ちゃんと心を通わす方法、いくらでも、あるよな。逞しくて明るいアキノが一緒にいるんだもの、大丈夫さ。


「志郎、明日にでも、アキノと一緒に、区役所に赤ちゃんの出生届け、出しておいで。心配なら、私がついていってあげるわ」
「ママ、俺達二人だと、何でもできるんだ。もうママの手は借りる必要ないよ」
「ところで、赤ちゃんの名は決まったの?」
「ママのユキと、アキノのアキを取って、アキユキ(明幸)としたんだ。俺が勝手に決めちゃった。ママの意見も聞かずにごめんなさい」
「明るくて、幸せね、それ、いいわね」


ママの一声で、部屋替えが決まったんだ。
俺とアキノと赤ちゃんの明幸の3人は、ミドリ姉ちゃんと俺の使っていた広い部屋。
ミドリは大学の研究が忙しくなるため、2階のママの部屋の隣りの個室。ここまでは、何の問題もない。
問題は、ハルカとアキノが暮らしていた部屋なんだ。
アキノがそのままだったのだけど、その同室の相手は、なんと、小さい頃から、ママの隣りのベッドでずっと寝ていた次男の圭介なんだ。
中3の14歳。バリバリのサッカー部員。アキノ姉さんより、5歳も下。姉さんから見れば、まだ可愛い子供だよな。でも、二人の健康な肉体と強い性欲を考えると、男と女の関係になるのは、時間の問題なんだよな。
ママは、選択したんだ。俺の面倒を一生見ることを躊躇しているアキノに、圭介の子を産ませて、ソープランド「オオモリ」の後継者にしようというんだな。ママの魂胆など、最近は見え見えに、見えるんだ。

3ヶ月もしないうちに、圭介、大きく変身したんだ。ヒゲも濃くなり、身体も一段と逞しく男らしくなり、態度に余裕が出てきているんだ。ハルカ姉さん、圭介とセックスしているのをうれしげに漏らしていたし、アキノは、現場も何度か見たんだって。見なくても、俺は雰囲気でわかったよな。

「お姉ちゃん、明日のサッカーの試合、見に来てほしいな」
「圭介、私と二人のときは、お姉ちゃんと呼ばず、アキノって、呼び捨てにする約束だったでしょ」
「アキノ、明日の試合、アキノのあそこにブチ込むつもりで、必ず、ゴールを一発、揺らすから、必ず、見に来いよ」
「わかった、一発、入れたら、ママと抱き合って、大騒ぎするわよ。すごい、快感なんだろうな」
                           ・・・・・・・第3話 終了・・・・・・・
# by tsado13 | 2011-10-25 16:22 | ゆるい女